2005年末、スウェーデンの西海岸に位置するVarberg(ヴァールベリ)という小さな町で、当時19歳であったマーカス・ポウルセンがスタートさせたピュアトロニカ・プロジェクト“epologue”。学校の授業を通じてエレクトロニックな音楽に触れるまでは、ローカル・バンドでベーシストとして活躍していたという彼だが、元々The Postal Service, Sigur ros, Muse, Mewといったシンフォニックなバンドを敬愛していたこともあり、ラップトップという最高のパートナーを手にしたのを機に、PCベースでの作曲活動を開始。
スウェーデンという、小さすぎる音楽マーケットには脇目をくれず、自信のmyspaceページで次々と楽曲を発表していった彼は、一足先に日本デビューも果たしたアメリカのI Hate This Placeとのコラボレーションで大きな話題を集め(「5 Point 5」「Everything」の2曲で共演)、一躍エレクトロニカ・シーンの最前線へ。
テクノ界の鬼才“Aphex Twin”ことリチャード・ジェイムスに匹敵するほどの多作振りを武器に、その名をテクノ、ハウス、ブレイクビーツ・シーンへも轟かせ、今やエレクトロニック・ミュージック・シーンにおいて、最も正式音源が待たれるアーティストにまで成長していった。
そして2009年2月、I am robot and proudの快進撃により、未曾有のエレクトロニカ・ブームが巻き起ころうとしている中、北欧が生んだ孤高のピュアトロニカ・マンが遂に1stアルバムをリリースする。